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テニスで両利きは強いのか?両利きの元テニスインストラクターが真面目に考察してみた

どうも、元テニスインストラクターのつぶまめ(@tsubutsubumame2)です。

きっとご存知の方も多いであろう「テニスの王子様」。

主人公の越前リョーマは、左利きであるにもかかわらず右手でもプレーできて「しかも超強い」というまさにチートみたいな中学一年生です。

彼のアイデンティティといえば「両利き=二刀流」ですが、他にも「中一なのにクソ強い」「ツイストサーブ」「生意気」「めっちゃ睨んでくる」「唯我独尊」「そもそもテニスじゃなくてバトル漫画」など、様々なワードがでてきます。

ここで「両利き=二刀流」を現実的なテニスに置き換えて考えてみると、果たして両利きのテニスプレーヤーは強いのでしょうか?

この記事では、実際に両利きの私が真面目に「テニスの両利き」について考察してみようと思います。

テニスで両利きのメリットを考える

まずは、テニスにおいて両利きであることのメリットを考えてみます。

元テニスインストラクターで、且つ実際に両利きである私が真面目に考えた結果、テニスのプレー中に両利きであるメリットは3つあると感じます。

テニスで両利きのメリット3つ

  • 両サイドのボールをフォアハンドで打ち込める
  • サーブの時に有利
  • ボールを拾える範囲が広がる
それぞれについて簡単に解説していきます。

両サイドのボールをフォアハンドで打ち込める

テニスは基本的に利き手側を「フォアハンド」、その反対側を「バックハンド」と呼びます。

初心者の場合、手の甲側から腕を振るバックハンドは力加減ができずコントロールしづらいという理由で苦手な人が非常に多いです。

また、中級者でも高い位置にあるボールをバックハンドで打ち込めないという人も大勢います。

ところが、両利きであればボールがどちら側に飛んできても「フォアハンド」で打ち返すことができます。

いつでも強烈なフォアハンドを打ち込めるので攻撃に転じやすいというメリットが考えられます。

サーブの時に有利

サーブは唯一自分のペースでボールを打てるショットです。

そのため、テニスの試合では基本的にサーバー(サーブを打つ人)が有利になります

特に、左利きの選手は通常とは逆の回転がかかっており、左利きの選手の相対数が少ないことから非常に有利なサーブと言えます

画像のように、左利きの選手が左上の青丸からサーブを打つと体に食い込むサーブとなり、右上から打てば体からバックハンド側へ逃げるサーブを打つことができます。

右利きでも同じことが言えますが、大抵の人はフォアハンド側が器用に扱えるので体から逃げていくサーブを打っても返球される可能性が高いです。

両利きであれば、デュースサイド(自陣コートの右側)・アドサイド(自陣コートの左側)で打ち分けることができるのでサービスゲームが非常に有利になりますね。

ボールを拾える範囲が広がる

両利きであれば、相手にコートの隅から隅までボールを打ち分けられたとしてもボールを拾える範囲が広がります

理由は単純で、バックハンドを両手で打つ人が多く、両手持ちの場合と片手持ちの場合とで腕を伸ばした時の長さが異なるためです。

画像を見てもらえれば一目瞭然ですね。

もちろん、右手バックハンドの場合でも上半身をひねることでより遠くまで腕を伸ばせますが、その体勢だと強いボールを返球することはできません。

両利きであれば、少し距離のあるボールでもしっかりと腕を伸ばすことで常に強いボールを打ちこむことが可能です

つぶまめ

パッと見、大きなメリットがあって最強に見える「両利き」。

ですが、実はかなり現実的ではありません

テニスの両利きが現実的ではない理由を真面目に考察

上記でテニスの両利きについて考えられるメリットを3つ挙げてみました。

テニスで両利きのメリット3つ

  • 両サイドのボールをフォアハンドで打ち込める
  • サーブの時に有利
  • ボールを拾える範囲が広がる

いずれも大きなメリットであるように見えますが、実際にテニスのプレー中の両利きは現実的ではありません

その理由は、「速いラリーの中でラケットを持ち替える時間がないから」です。

 

実際、私も両利きではあるものの、基本的に力が強い右手でしかボールを打ちません。

試合になれば最短でも6ゲーム(1ゲーム4ポイントなので24ポイント)行う必要があり、1ポイント平均で5~8回はボールを打ちます。

つまり、最短でも120~192回はボールを打つ計算になります

それほどの回数ボールを打つ中で、相手がどちらのコースに打つのかを瞬時に見極めた上でラケットを左右に持ち替えるというのは至難の業です

相手からのチャンスボールでない限り、プレー中にラケットを持ち替えてボールを打つことに意味はないでしょう。

プロのテニス選手でもプレー中にラケットを持ち替える人がいない(極稀に諦め半分で持ち替えて打つ人もいますが)ことからも、その理由が伺えます。

つぶまめ

ぶっちゃけ、バックハンドでもフォアハンドと同じように力強く打てるように練習をすれば良い話ですしね…

両利きで打てるように練習する意味はない?→実はあります!

テニスのプレーにおいて両利きは現実的ではない

と考察しましたが、あくまでプレー中の話であって私自身は両利きであることの意味はあると思っています。

 

人間の体は運動を続けていると必要な筋肉が自然と発達していきます。

利き手と反対の手でもボールを打てるように練習することで、体の左右のバランスが良くなりバックハンドが安定します

基本的に両手バックハンドは、右利きの場合は右手でボールを打つのではなく左手でボールを打つ感覚です。

そのため、左手でボールを打てるようにすることで力強い両手バックハンドが打てるようになります。

 

プロテニス選手も利き手と逆の手で打つ練習をしていることが多く、テニススクールのインストラクターも利き手と反対の手で打てる人は大勢いますね。

プレー中にラケットを持ち替えることは現実的ではありませんが、両方の手でボールを打てるのは体のバランスが良くなるので非常に大きなメリットがあると言えます

プロテニス選手で両利きの人はいる?

さて、ここまでテニスが両利きであることのメリットや意味について考察してきました。

最後に両利きであるプロテニス選手を紹介して終わりたいと思います。

クルム伊達公子

日本を代表する女子プロテニス選手のクルム伊達公子さん。

元々は左利きでしたが、右手で打つようになったことが以下の書籍で書かれています。

現役時代も、バックハンドでは届かない距離のボールを左手で打ち返すシーンが見受けられました。

また、試合後のサイン時に左手でサインをする姿が度々確認されています。

ラファエル・ナダル

2018年11月時点で、ATP男子シングルス世界ランキング1位のラファエル・ナダル選手。

彼の強靭な左腕から繰り出されるトップスピンごりごりのボールに憧れるプレーヤーは多いでしょう。

元々は右利きだったそうですが、幼少期に伯父の薦めで左利きになるよう練習して矯正したそうです。

これは、ラファエル・ナダル選手の自伝の中で語られています。

ルーク・ジェンセン

ルーク・ジェンセン氏は、アメリカ出身のダブルスプレーヤーです。

プレー中に持ち替える訳ではなく、右手でプレーしたら右手で、左手でプレーしたら左手で、とその都度持ち手が変わる器用なプレーをする選手でした。

アドサイド(自陣コートの左側)からサーブを打つ際に左手に持ち替えていたそうです。

ジョン・ブロムウィッチ

ジョン・ブロムウィッチ氏は、1930~40年代まで活躍していたオーストラリア出身の男子テニス選手で、両利きのテニス選手として有名でした。

第2次世界大戦の戦前と戦後をまたいで4大大会のタイトルを獲得しています。

ジョン・ブロムウィッチ氏は元々左利きでしたが、フォアハンドは両手打ち、サーブは右打ちという非常に珍しいプレースタイルの選手だったそうです。

まとめ

ということで、「テニスで両利きは強いのか?」という疑問について、両利きの元テニスインストラクターが真面目に考察してみました。

この記事の内容を振り返ってみます。

テニスの両利きは強いのか?両利きの元テニスインストラクターが真面目に考察してみた

  • プレー中にラケットを持ち替えるのは現実的ではない(速いラリーの中で持ち替える時間がない)
  • ただし、両利きであれば体のバランスが良くなり強力なバックハンドが打てるのでメリットはある
  • プロテニス選手ではクルム伊達公子さん、ラファエル・ナダル選手が両利き

テニスににおいて両利きはメリットではありますが、実際のプレー中にラケットを持ち替えることは現実的ではありません。

実際、私も両利きではあるものの、力強くボールが打てる右手でしか打ちません。

ですが、体のバランスが良くなり強力なバックハンドを打てるようになるので練習をする意味はあります。

バックハンドを強化する目的で、利き手とは反対の手でボールが打てるように練習してみるのはありだと思います

MEMO

ちなみに今は「新テニスの王子様」が連載中です。

越前リョーマはなぜかアメリカ代表として世界大会に参戦中で、テニスボールが光って壁を壊したり、平気で血が流れるバトル漫画になってます

※画像は「Pixabay」「ぱくたそ」から使用しています

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